ポールトン公園へ 花を探して

シドニー滞在記

ポールトン公園は、南ハーストビルにある森の公園でオートリーという入り江に面している。

木立の中に遊歩道が整備されている。
と言っても標識は伸び放題の草に隠れ、道なき道が続いていた。
2年前に、偶然遭遇したこの道に恐る恐る分け入ってみたら、ユーカリの葉や木の皮が道を覆い、草木が生い茂っていて、歩きにくかった。
それに誰一人にも出会わず、シーンと静まり返っていて出口にたどり着けるのか心配だった。
何度も引き返そうと思ったが、もう少しもう少しと進むうちに広い草地に出て、人の気配にほっとしたのを覚えている。
今年また訪れてみたくなったのだ。

2年たって、このように道が整備されていた。
そして、森がかなり切り開かれて、テニスコートやサッカーコートが作られ森は明るくなっていた。
その分、怖い思いはしなかったが、なんか寂しいような残念な気持ちが沸いた。

そのポールトン公園への道々であった花木を紹介します。
アフリカ原産で、赤いバウヒニアともいわれる。
葉の形から通称「ラクダの足」ともいわれているという。
鮮やかな朱色の花びらの根元が細くなって中心に集まっている特徴的な形だ。

名前のようにエビのような形の珍しい花なので調べてみたら、赤いのは苞で、中からのぞいている白いのが花。メキシコ原産。

上の方に花のつぼみが見えるが咲けばさぞかし華やかなんだろうと思われる。
調べてみると、名前の由来がギリシャ神話のプロテウスで、あまりにも立派で荘厳な花が咲くからだという。
やはりそうだった。
開花したところを見たい。

ブラジル原産。名前の通りサンゴのような色が道行く人の足を止める。フラミンゴプランツという名前も納得。色もそうだが花びらがフラミンゴの羽を連想させる。

杉よりも細い葉が毛糸のように長く垂れ下がっている。
見たことがない珍しい木だった。

この花も初めて見る。
調べてみるとフトモモ科ベキア属でベキア属には75種あり、そのうち70種はオーストラリア固有のものだという。
ポールトン公園に沿って瀟洒な住宅が並んでいる。
庭に様々な種類の観葉植物が植えてあるその中にかわいい白い花がのぞいていた。

ハーストビル近辺を散歩して見つけた花や木はアフリカや南米など南の熱い地域が原産の植物が多い。
また、オーストラリア大陸固有の種が多い。
私にはなじみの薄い花々が多く、だからこそ興味を引かれたといえる。
独立した大陸の国だから、昔からこの大陸に長い間かかって生育した独自の生物が多いのだろう。植物だけでなく動物も同様だ。
オーストラリアに入国するにあたって植物に厳しい制限があるのはこうした固有の種の保護のためだとわかる。

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