サッカー義和団チームが文化大革命の時のようなスローガン(造反有理、革命無罪)を取り出して「愛国無罪」と叫ぶ党の方針だけでも神社、歪曲チームとサッカー義和団チームとの後半戦試合はサッカーの試合ではなく格闘技へ広がる危険が大きかった。
幸い、アジア.アフリカ頂上会議で胡錦涛主席と小泉総理が直接対話(2005,4,23)を共にして後半戦の試合が一旦沈静した気配が見られた。
しかし小泉総理がジャカルタでオウムのように痛切な反省と謝罪を表明したすぐその日、超党派議員の会である「靖国神社を参拝する国会議員の会」(会長 瓦力前防衛庁長官。会員266名)の所属議員80名が集団で靖国を参拝するラフプレーを再度行った(4月22日)。
神社、歪曲チームのコーチ陣達が小泉監督の後半戦試合終了指示を真っ向から拒否したのだ。
勿論彼らも言い分はある。
日本は戦争中のラフプレーを韓国と中国に100回を超えるほど謝罪してきた。
それでもまた謝罪しろと言うのか?一体何度謝罪すれば怒りが収まるのかという不満だ。
しかし、神社、歪曲チームがたった一度でも心の底から謝罪をしたことがあったか?
何かにつけて謝罪と反省を繰り返しても、後になると、いつそうしたと言うような、別次元を辿って来たこの者たちが正に神社、歪曲チームだ。
日本語で、彼らはみな口先男たちなのだ。
監督が謝罪と反省を表明してすぐ、そのコーチ陣が集団で靖国神社を参拝する事実が動かざる証拠だ。
中国と日本の間には靖国神社参拝、過去史の問題だけでなく東中国海(注;日本でいう東シナ海)ガス田開発、日本の安保理常任理事国進出という別の時限爆弾が装置されている。
随って後半戦でも優劣をつけがたい義和団チームと神社、歪曲チームの競技は延長戦に入るように見える。
その時も勝負がつかなければ勝負時期が待たれる。
しかし試合が勝負の時まで行けばだれが試合に勝ったか負けたかで両チームの感情が激化するのは火を見るよりも明らかだ。
事がうまく運ばなければ第2の日清戦争が勃発するかも知れない。
神社、歪曲チームと義和団チームのサッカー試合は主審も線審もいない「無審判試合」だからだ。
神社、歪曲チームの応援団「ブルーウェイブス」も義和団チームが投げる石の洗礼を黙って座って見物しているほど「品位ある応援団」ではない。
ブルーウェイブスの過激派応援団即ち行動右翼たちは2005年4月11日大阪主催、中国総領事館に弾薬筒と一緒に中国留学生を襲撃するという強迫文を送った。
駐日中国大使館、日中協会、中国人学校等に対して脅迫、示威も継続していた。
尖閣諸島問題に不満を抱いている皇民党会員たちはその前の年4月23日にも大型車両を駆って行き、大阪の中国総領事館の正門に衝突した後車両に火をつけたこともあった。
江沢民主席が訪日記念に1998年仙台市内の青葉山公園に植えた梅の木がのこぎりで切断された事件も起こった。
日本の民度が中国の民度と大きく違っていないというよい傍証だ。
[この梅の木は江沢民主席が中国の文豪魯迅が仙台医学専門学校に留学した事実に賛辞を贈り植樹したものだ。]
「民度」が低い過激派日本応援団の標的は中国だけではない。
日本の行動右翼たちが天皇の狙撃場面を挿入したMBCドラマ「憤怒の王国」に不満を抱いて横浜駐在韓国総領事館に車を駆って乱入したことは1990年代のことだ。
また、広島平和公園近くに設置されている韓国人原爆犠牲者慰労碑に火をつけた者たちも他でもない過激派応援団だ。
行動右翼たちはまた「独島上陸奪還作戦」をいつか必ず実行に移すという者たちだ。
参考に日本の右翼団体は約840団体、その成員は約12万名になる。
右翼は思想右翼と行動右翼に分かれる。
暴力団対策法、商法改正などで、やくざ、総会屋なども右翼として偽装していてその実態は明らかではない。
例えば、東京ディズニーランドを運用する「オリエンタルランド」は右翼団体の幹部が代表を引き受けている不動産会社本社社屋の清掃業務を20余年間委託してきた事実が明らかにされた(朝日新聞2005,5,20夕刊)。
現在「全日本愛国者団体会議」の名誉会長としている右翼の前職業は松葉会という指定暴力団の最高顧問だった。暴力団が右翼として偽装している典型的な例だ。
日本の穏健派応援団即ち小市民の間でも加害者意識より被害者意識が急激に増えている。
言論が毎日洪水のように北朝鮮の日本人拉致問題を集中的に報道しているためだ。
しかし考えてみよう。金正日委員長が認めた拉致被害者はわずか13人に過ぎない。
当事者たちとその家族には申し訳ない話だが韓国の植民統治、中国侵略で被害を受けた人たちに比べれば鳥の足の血だ。
小泉総理の政治上の父とも言える福田赳夫前総理は「赤軍派がダッカ人質事件」を起こすと「人の命は地球よりも重い」として赤軍派に600万ドルに達する身代金でを支払い事件を解決した。しかし「人命が地球より重い」ことは「日本人の人命」に限られた話であって韓国や中国の人命に該当する話ではない。
神社、歪曲チームの監督、コーチ陣だけではなく穏健派応援団も全部合わせて「戦争の被害者」、「拉致被害者」という虚構を正当化しようとしたら韓、中国のサッカー試合は永遠に終わらないだろう。
その上、神社、歪曲チームは韓国の「独島チーム」、北朝鮮の「拉致チーム」、ロシアの「北方領土チーム」との直接対決を残している。
四面楚歌に陥った神社、歪曲チームの孤立は日ごとに深まって行くだけだ。
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