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翻訳12(2章―②靖国神社参拝が問題である理由) 靖国神社は伝統的な日本の神道とは異なる?

 小泉総理が就任後、靖国神社を6回ほど参拝し、物議を醸している。もし総理の公式参拝が慣例として定着すれば、その次には天皇の公式参拝運動が起こるだろう。そうなれば天皇と靖国を頂点とした戦前の超国家主義の体制がもう一度復活する。  言葉...
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翻訳11(2章―① 靖国の壁)        高麗神社の嘆き

2章 靖国の壁 高麗神社の嘆き 新年元旦、小泉総理をはじめとする日本人が靖国神社に雲のように群がり集まる。同じ日、また異なる大勢の日本人が渡来人氏族神を祭神として祀る百済新羅、高句麗系神社を参拝しようと道を埋める。この矛盾をどのように理解...
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翻訳10(1章―⑧)我々は古代から現代にいたるまで日本人の建て前コードを好意や友好として錯覚するという愚かな過ちを犯してきた。

日本と日本人の壁 ワールドカップ共同開催以後韓日間の交流や親善が深くなっていることは否定できない事実だ。韓国では日本の大衆文化が順次解放されて、「日流ブーム」が起こっている。日本でもドラマ「冬のソナタ」が放映されたことを契機に空前の...
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翻訳9(1章―⑦)《国家(ヌガラ);クリフォードギアツ》「劇場国家(Theatre State)」というのは「国家の機能が外来思想の演出表現に忠実なように政治秩序が形成されている国」だ。

「劇場国家」日本 自衛隊発足50周年、日露戦争開戦100周年に当たる2004年1月、重武装の自衛隊がイラクに派遣された。これは自衛隊が過去において、国際連合の旗のもと平和維持活動に参加した時とは根本的に性格が違う。陸海空自衛隊がそろ...
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翻訳8(1章―⑥)建て前が弱者に適用する論理で本音は強者に適用する論理だ (増原良彦「タテマエとホンネ」)

強者の論理と弱者の論理 本音と建て前を並外れて区別する日本人の国民性はベネディクトが言った「恥の文化」とも密接な関連がある。唯一神が存在しない多神教の国日本では絶対的な価値観が存在しない。したがって、時と場に応じて価値観と道...
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翻訳7(1章―⑤)車のギアを変えるように「本音コード」「建て前コード」を自由自在に変速する?日本人

本音と建て前というコード この題目だけ見て、「またこの言葉か?」と眉間にしわを寄せる読者も多いだろう。しかし、建て前と本音というこの二つの単語は「曖昧な日本」と「日本人の壁」を紐解いていくのに必ず必要な決定的なキーワードだ。そのため...
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翻訳6(1章―④)日本、日本人の曖昧さを指摘した大江健三郎 

大江健三郎の「あいまいな日本と日本人」 川端がなぜ日本の審美性を強調したのか、その解答を大江健三郎の授賞記念講演の中に探すことができる。彼の記念講演の中の一節を引用してみよう。  「川端康成の講演は非常に美しくまた曖昧模糊とし...
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翻訳 5(1章―③)川端康成の「美しい日本の私」に関する一考察

川端康成の「美しい日本と日本人」 日本の外では「日本丸」即ち日本という船が今どこに向かって航海しているか、たやすくねらいをつけることができない。そこで筆者は日本人自身が書いた日本人論でこの本の展開に必要ないくつかのキーワードを探し出...
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翻訳 4 (1章―②)ある朝鮮通信使の日本観

シンスクジュ(申叔舟)の遺言を学習できないキムソンイル、パクジョンヤン、そして… 世宗王年1419年、三軍都体察使イジョンムが対馬を征伐した後、朝鮮と日本の外交関係がしばらく断絶した。その後に対馬太守宗貞守が倭寇の動きを謝罪し貿易再...
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翻訳 3 (1章ー①)          日本はあるように見えることもあるし日本はないように見えることもある蜃気楼のような存在

凡例 1 この本は日本の文献と日本の記録に基づいて書かれたため、日本語固有名詞は我が国の外来語表記法と異なるが、なるべく日本式漢字を括弧の中に表記した。日王(天皇)の名称も「天皇制」という制度的側面を考慮し「○○天皇」というように表記した...
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